2015年04月01日

まさかのガン宣告

2014/10/29 
健康診断にて血便の為、要内視鏡検査で紹介状を出してもらう。
便秘症なので力んだ時に血便が出たのだろう、くらい
全く軽い気持ちで予約をとる。
前日の検査食や翌日休みなど考え、土曜日を希望。
小さな病院だがこの界隈では昔から有名な先生なので
混んでいて2015/02/07に決まった。


2015/02/07
前日は3食とも検査食。
当日、例の下剤を飲んで腸を綺麗にしてから来院。
くの字に横になり手の甲に注射、痛かった。
「もう1回手の甲に眠くなる注射しますよ」と言われたのは覚えているが
注射する前に爆睡してしまい何もわからないうちに終わった。
(友人に話したら爆笑された。)
なんと2cmの大きなポリープがあったらしい。
切除した病理の結果は2週間後。
出血したら大変だからと、切除した内容がわかる紙と連絡先が書かれた紙を渡されて
出血したらすぐ病院へ!!と念を押され帰宅。
大きなポリープがあったのには驚いたが
病理の結果がどうであれ、もう取ってしまったのだからいいんだ。と
何の心配もなく。


2015/02/10
ポリープ切除3日目の朝、ほんの少しだが血便が出た。
仕事に行く支度中だったが、あれだけ念を押されたし
通勤時間2時間近くかかるので、念の為会社を休み病院へ。
病室に入るなりドアも閉めてないのに
忙しいせいか、せっかちなのかはわからないが
「どのくらい出血したの?」と先生が。
私:「直径1cmくらい」
先生:「便器が赤くなる程ではないね、じゃあ問題ないね。
切ったところの血が少しついただけでしょう」
サクサクと終了。良かった。


2015/02/21
病理の結果をききに来院
一人で来る予定だったが私が寝坊して出るのが遅くなった為
その間に用事を済ませた主人が一緒に来てくれた。

病室に入るといつもサクサクしている先生がカルテを見て下を向いたまま
難しい顔して何も喋らない。
ん!?と先生の背後5m位のデスクに座っている看護師さんと目が合う。
看護師さんが先生の顔を覗き込む。
寝ている訳ではないのを確認し立ち去った。
ようやく口を開いた先生から・・・
「ガンだったんですよ」
「えぇ〜〜!?」
画像を見ながらサクサク説明を始めたので
「今主人もいるので一緒にきいていいですか?」
良かった。運良く主人と来ていて。

表面だけならポリープ取ったからで済むのだが
4層ある腸壁の2層目まで行ってしまっている。
となると確率はわずか5%だが、その周辺に転移している可能性もあり
またその根が内視鏡だけで取りきれずに残っているかもしれないとのこと。
80越している人ならこの確率の為に手術はしないけど
若いから疑いある所は切ってしまった方がいい、と。
でも早期だから大丈夫ですよ!とも。
紹介状を出してもらいすぐ大病院へ行くように言われた。


あまりにまさかの出来事で
ショックなんだか訳がわからない感じ。
とにかく『早期発見出来て良かったんだ!』という気持ちと
「日本人の腸は長いんだから3cm位切ったって大丈夫だよ!
むしろ便秘治るかもしれないよ!」という夫の励ましと
会社の健康診断、風邪ひとつひかない健康体だから!とたかをくくり・・
と言うより、ただ面倒臭くて1回も行かない私を連れて行ってくれた
会社の親友に命の恩人と感謝する気持ちで
2日間はとても前向きな気持ちでいられた。


病院のポスターに
『40代以上の女性に1番多いのが大腸癌
その原因は便秘とストレス』と書いてあった。
まさにその通り、私の身体って何てわかりやすいんだろう。


父が17年前、ガンで亡くなっている。
その頃働いていた会社の団体のガン保険に入っていた。
私も晩年はガンになるかも・・と漠然とした気持ちで。
でもまさか51歳でなるとは・・・しかも直腸癌とは・・。



2015/02/23
大病院へは次の休みに行こうかと思っていたが
やはり早い方がいい。
会社を休んで行ってきた。
1年3ヵ月前に子宮筋腫の手術をした病院だ。
とても明るく綺麗で設備も良く(世界3本指に入る設備らしい)
またいつか入院する事があったら絶対この病院にしようと決めていた。
勿論通うの便利な場所だし。


20131212.png




先生の診断が終わるとすぐに検査が始まった。
レントゲン・心電図・肺活量・エコーetc.
少し前に子宮筋腫の手術をしたばかりだからわかるのだが
もう術前検査やるの?とびっくりした。
本当に手術するんだ、本当にガンなんだ・・・
そしてここから日々不安が増してゆく・・・。

この病気の人は胃にも・・・という場合もあるので
次回は胃カメラとMIRを予約と、その後家族同席で説明の予約をして帰宅。



直腸癌・・・
情けない事にこの病名が自分の事として受け止められていないようだ。
痛かったり何か症状がある訳でもないのに手術か・・・という具合。


姉に話すと
「TVで便秘と下痢を繰り返すと大腸癌って聞いた事あるけど何もなかったの?」
そう言えば・・・
ず〜っと便秘の私が去年の8月頃から下痢もするようになっていた。
便秘のお茶を飲んでいて、効きすぎて下痢になる日もあるんだと思っていた。
なので10月にはそのお茶の定期コースをストップしていた。
また同じ時期から血便がある事にも気付いていた。
多い時は500円玉くらい赤くついていることも。。
全て便秘のせいだと思っていた。



2015/03/07
主人と2人で家族同席説明
先生が絵にしてわかりやすく説明してくれた。
ポリープを取って貰った先生と同じ内容に続き
腹腔鏡手術だが、腸を1回外に出して切るのでおへそ下1か所は傷が大きくなる。
(へぇ〜腸を外に出すんだ、とびっくりしたが
親友はそれしまえるんだ、とびっくりしていた。確かに!)
腸は10〜15cm切る。リンパ節も切る。
手術の前日に内視鏡で切る場所に印をつける。
大丈夫だとは思うがその場所が肛門に近かったら人工肛門に
なる可能性もある、と・・・。
10〜15cmも・・・
人工肛門の可能性・・・
今更ながら事の重大さがひしひしとわかってくる。
大変な事になってしまった。恐い・・・。



健康診断に連れて行ってくれた親友が
「夜眠れてる?」
さすがよくわかるのね。
2/21 ガン宣告を受けて以来、なかなか寝付けない。
いつでもどこでもすぐ爆睡!の私がだ。



年老いた母に言う勇気がないまま日が過ぎた。
親不孝な娘でさんざん心配ばかり掛けてきて
1年11カ月前50歳になってようやく結婚しやっと安心してもらえたのに
今度はガンですなんて・・・。
母は子供の頃おじいさんの看病から始まり
次から次へと人の看病をする為に生れてきたかのように
ずっと看病ばかりしてきた人だ。
心配性なうえに80過ぎてからガクッと年取ったと言っているし
すっかり弱々しく小さくなってしまった。
同居している姉に相談したが、最近調子良くないので
今は言わない方がいい、心配の日にちを最小限にする為に
入院直前にしようと話し合い言うのを見送っていた。


しかし入院も近づきいよいよ言わないと。
どうしても電話を手に出来ない。
母を悲しませたくない。
いっそ言わずに入院し、終わった後にもう大丈夫だよと
明るく言おうか・・・
でも母親としてどうなんだろう・・・。
何で言ってくれなかったの?と悲しくなるのではないだろうか。
いくら考えても答えが出ない。

姉と相談しながら迷いに迷った結果
言わないで入院することにした。
その後も言わないという選択。
必要な嘘として。
電話くれたり、私が電話しない事を不審に思われないように
入院前日「今月は忙しいんだ」と電話しておいた。
言わなくて良かった。
言っていたらこの元気な声は聞こえていなかったと思うから。




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2015年04月13日

腹腔鏡下直腸切除・切断術

ガンと宣告されてから、ほぼ毎日主人が仕事帰りに
私の好きなケーキやたい焼き・アップルパイなど
おみやげをぶら下げて帰ってくる。
暫く何も食べられないから入院直前までの数日は
大好きなパスタ・ひれかつ・天ぷらなど食べまくり・・・


2015/03/16(月)
昼食の後、フルーツたっぷりのロールケーキを食べ
最後のコーヒー&一服・・・
やめられなかった煙草もさすがにこれでやめよう。


PM2:00 入院 
1年3カ月前、子宮筋腫で初めての入院・手術の時は
ネットで体験談を読みあさって色々知識を得て入院したが、
今回の病気は恐くてそれが出来ない。
おそらく今後もずっと見る事はないだろう。


病室に入ってすぐ麻酔の説明を受ける。
その後点滴を始め、4時から2Lのニフレック(腸管洗浄剤)を飲み始めた。
明日、つまり手術の前日に内視鏡でポリープを切った場所に印をつける為。
2Lを2時間で飲まなくてはいけない。
1Lまでは何とかいけるがあと半分の1Lがきついが頑張るしかない!
味はポカリスエットにグレープフルーツ味を加えたようで
まずくはないのだけど。
ニフレックは子宮筋腫の手術前とポリープを切った時に飲んでいるが
いずれも自宅で飲んでいて、その時は効果抜群!!
何回かトイレに行って出るものが綺麗になってすっきり出切った感があったが
今回は自宅ではないせいかあまりトイレに行きたくならないし
綺麗になり切る前に終わってしまった。




2015/03/17(火)  手術前日
午前中に内視鏡の予定だったが
昨日のニフレックで腸が綺麗になり切っていなそうなので
本当は夕方飲む予定だったニフレックを飲むことになった。
あれからまだ14時間しか経っていないのにまた2L。
飲み終わった時にはさすがに頭痛がした。
これで夕方は飲まなくていいんだから良しとしよう。

腸が綺麗になって午後から内視鏡。
何も食べていなく点滴だけなので移動は車椅子。
初めて乗った車椅子。
これが意外に床の振動を拾い、椅子から、つまり
お尻から胴体へ振動があり、楽ではない事を初めて知った。

暫くシャワーも出来なくなるので、しっかりシャワーを浴びる。
このお腹、傷が増えるんだなぁ。

夕方6時以降は水もNGとなる。
9時の消灯で即寝るしかない。




2015/03/18(水)  手術当日
手術は11時の予定で10時に主人が来てくれる。

手術着に着替え着圧ストッキングを履いて待っていると
入れ替わり立ち替わりお腹に印をつけに先生がやって来た。
2番目に来た先生が「普段の服でベルトはどの辺にきますか?
人工肛門になった場合に出来るだけそこ避けたいので。」
”嘘でしょ〜”と心の中で叫びながら
「この辺です」とスカートの場合のおへそラインを指した。
「じゃあこの辺りにしますね」と数p下に黒いマジックで丸く塗りつぶす。
”でもパンツの時はその辺りだし・・・
人工肛門になったら今までのパンツも履けないし
ダボっとしたワンピみたいのしか着られないってこと!?”
「もしもの場合ですから」と申し訳なさそうに言いながら
左右2つ直径1cm以上の黒丸を何度も何度もとれないように塗り重ねる。
私も主人も無言のまま不安MAX・・・とても嫌な時間だった。


11時 時間通り呼ばれた。
自分の足で歩いて手術室へ向かう。
左が手術室、右が家族の待合室の分かれ道
何度も振り返って主人に笑顔で手を振った。


麻酔は前もやっているので喉に管を通す事は怖くなかったが
今回はその麻酔の前に硬膜外麻酔という脊椎の中にある脊髄の側まで
針を刺しその中に細いチューブを通すと聞いた。
手術後の痛みを和らげる為のもので術後5日間つけておくらしい。
意識があるうちに入れるというのでそれが怖かったが、
殆どわからなかった。


次に気がついたのは看護師さんが私を呼ぶ声だった。
目を開けるとマスクの上に見える目がとても綺麗な美人看護師さんが
私が目を開けるのを待っていたようだ。
おそらくすぐ閉じてしまい、何回か繰り返された気がする。


HCU室に移動中のエレベーターで主人と合流。
目が合った瞬間笑顔を見せたが、その辺の意識は所々しかない。


腸は15cm切った。その周辺のリンパ管も全部切った。
転移しているかどうかの病理結果は2週間後。
無事手術は終えたが、まだまだ不安が残る病気だ。
転移していた場合は次の治療、つまり抗がん剤治療が始まる。



HCU室で麻酔が完全に切れてくると同時にお腹の痛みが急に増してきた。
痛い時は背中に入っているチューブの硬膜外麻酔が入っている筒状の容器の
スイッチを押すよう言われた。一時的に多く出るらしい。
何回押しても1時間に1回しか出ないようになっている。
早速押して効いてくるのを待つのみ。
握っていてくれる主人の手を力一杯握りしめながらこらえるものの
うなり声と涙が出てくる。
涙を拭いてくれながら「頑張れ 頑張れ」と主人。
頑張るよ! 病気が悪化してる痛みじゃなく
今夜がピークであとは良くなる一方の痛みだから!




2015/03/19(木)  手術後1日目
肛門に近くてギリギリ人工肛門にならないよう尽力してくれたと聞く。
恐れていた第1関門突破。


しかし私のお腹は分厚いガーゼで覆われていて
実際どうなっているのか私にはわからない。
もしかして本当は人工肛門になっているのではないか・・・
それをまだ隠しているだけなのでは・・・など
恐怖に襲われ涙がポロポロ出てきた。


夜中から午前中にかけ痛みで硬膜外麻酔のスイッチを押し過ぎたのか
少し気持ち悪くなってきた。
痛み止めはこの硬膜外麻酔と飲み薬。


午後、リハビリの先生が来て一緒に歩く練習。
早期離床が術後の合併症を防いだり回復に良いから。
血圧も下がっているしクラクラするが大丈夫、歩ける。


この日は殆どウトウトしていたのだと思う。
これ以外どう過ごしたのか覚えていない。


夕方一般病棟に戻る。





2015/03/20(金)  手術後2日目
もう4日も何も食べていないのに
しかも2日連続で超デトックスもしてるのに
夜中、気づいたらドロドロの便をもらしていた。
ナースコールして着替えを貰い(パジャマはレンタルなので)
点滴や硬膜外麻酔やドレーンなど沢山管がついていて
動きにくい状態で必死に始末した。悲しかった。
やっとの思いで終え、新しい下着にティッシュを沢山しいて寝た。
が、また知らない間にドロドロが沢山出て汚してしまった。

しかし、これで人工肛門ではない事が確認出来た。




2015/03/21(土)  手術後3日目
硬膜外麻酔が相当効いているようで
子宮筋腫の時より痛みが少なくで寝返りもうてるし動ける。
相当強い麻薬のようなものらしい。


「お昼から食事食べようか」と先生
「心待ちにしてます!」と言うと驚かれた。普通食欲ないらしい。
5日ぶりの食事!!  傷は痛くても食欲はあり、なんと完食!
食事が始まったので点滴が外されだいぶ自由の身になった。


土曜日なので午後から主人が来てくれた。
訳を話し、下のコンビニにナプキンを買いに一緒に行ってもらった。
「紙おむつの方がいいよ」と主人に言われるまま
紙おむつパンツとお尻拭きを買った。
おむつをする事になるとは想像もしていなかったが仕方ない。
確かにおむつの方が安心だ。



シャンプードレッサーでシャンプーするのを手伝ってもらおうと思ってたが
結局優しい主人が全部やってくれた。
身体も拭いてもらった。
術後、微熱が続いているせいか寝汗をかき不快だったので
凄く気持ちいい。


夜中、また知らない間に黒いドロドロが沢山出てしまった。
おむつをしていたので事なきを得たものの
いつまでこうなんだろう・・・。
寝るのが恐くなってきた。




2015/03/22(日)   手術後4日目
朝目覚めると髪からシャンプーの香りがして嬉しかった。
主人に感謝。


昨日来てくれたから今日は来なくていいよ、と主人に言ってあった。
1人で不便な1週間を過ごし疲れているだろうし
洗濯や買い物もあるだろうから。


しかし10時頃『行くよ』とメールが来た。
『もう家を出た、用事済ませてからいくからね』と。


昼食を済ませ少し廊下をリハビリで歩いた後、ベットに横たわっていると
「こんにちは!」とカーテン越しに主人の元気な声
「ありがとう」と言うのと同時にカーテンが大きく開き
主人の横に姉が立っていた。

東京で母と同居している姉が、母に内緒で来てくれた。
(ガンの事は母には言わない事にしたので)
忙しい中2時間かけてわざわざ来てくれた。
入院前に電話でお見舞いはいいから!と言ってあったのに。


何より嬉しかったのは・・・
実は1年11ヵ月前結婚した主人との結婚を
最初は母にも姉にも反対されていた。
いよいよ結婚となった時には彼の事も私達の事もようやく認めてくれ
祝福もしてくれた。
だがそんな馴れ初めがあったから普通のようなしっくり感がないのは
否めなかったから。
その2人が私のいない所で連絡を取り合い、一緒に来てくれたという快挙。
本当にありがたかった。



寝るのが恐かったが、やはり今夜も・・・
3日連続黒いドロドロが。
量は減った。
これは食事が始まる前からのと同じで、
昨日から始まった食事の分ではない気がする。
先生に言うと「誰でもある事だから大丈夫です」




2015/03/23(月)   手術後5日目
今日硬膜外麻酔を外すと言われた。
劇的に効いていると思われる硬膜外麻酔を外すのは恐かった。
夕方外され痛み止めは飲み薬だけになった。


黒いドロドロとは別物の便がほんの少し出るようになった。
私はチワワかと思う程細く2〜3cmのが1本
力めないので脳から指令を出すとゆ〜っくりそろそろと。
トイレに座る度にほんの少しずつ。
今まで当たり前にやっていた事が実はこんなに大変な事だったのか。
思わず「ありがとう」と声をかける。

夜のもれはなかった。良かった。




2015/03/24(火)   手術後6日目
硬膜外麻酔を外したせいか痛みが増し歩くの辛い。

今日はお腹にぶら下がっていたドレーンも外された。
これで完璧に自由の身となった。




2015/03/25(水)   手術後7日目
1週間入浴していない。
微熱がまだ続いているせいか寝汗がひどく自分の身体が汗臭いと
看護師さんに言うと「シャワー入る?」
「もうシャワーいいの? 入る 入る!!」

初めての手術の時は恐くてお腹の傷見れなかったし
シャワーいいと言われても恐くて暫くシャンプーのみにしていたが
2回目となると度胸もついたようだ。
喜びいさんでシャワーを浴びる。
ああ、幸せ!




2015/03/26(木)   手術後8日目
栄養士さんが退院後の食事のアドバイスに来てくれた。
腸の回復は6ヵ月かかるという。

3ヵ月間の食事制限の表を見てびっくり。
食べられる物の方が少ない。

主食はお粥か煮込みうどん。
食パンのみみさえ硬くて消化悪いのだと。

一般的に腸に良いと言われる食物繊維の多いのはNG
海藻・きのこ類は要注意と。

例えば、スクランブルエッグやだし巻き卵はOKだが、厚焼き卵はNG。

書いたら書き切れないが、生はNG。
油NGだから炒める・焼く・揚げるNG。
つまり柔らかく煮るか蒸す。


術後の事は人工肛門や転移の心配ばかりで
食事の事まで想像できなかったから、かなりびっくり。
でも確かに今の腸の様子からそれは充分納得できた。


52才の誕生日を病院で迎えた。
夕食にはバースデーカードがつてい嬉しかった。


326D2.jpg




2015/03/27(金)   手術後9日目
ようやく微熱も治まった。

食事はお粥と柔らかく煮込んだ消化の良い物。
1日に何回も便とも言えない程のが出る。
ちゃんとした形になっていないし子犬ちゃん以下の小ささでほんの少しずつ。
凄い! 身体が頑張ってくれている!と感じる。

その中に小さく刻まれてクタクタに煮込んだキャベツが
消化されずそのまま混ざっていたのを見た時、
こんなのも消化出来ないのかと驚きと共に
いつも身体がやってくれていた事の大変さを痛感した。
そして今私の身体の中は大変な事になっているんだ、とも痛感した。


退院後の食事、どうしよう。
アマゾンで直腸癌手術後の食事の本があるかも、と調べてみた。
退院する時買って帰ろう。


明日退院なのでシャワーを浴びる。




2015/03/28(土)   手術後10日目
13日の入院を経て 11時退院!! 
主人が迎えに来てくれる。


今年から高額医療費制度の限度額が下がったので
私の支払いは¥57.600  助かる!
+レンタルパジャマ・タオルセット(¥216×13日)=¥2.808
+食事代の1部負担¥5.460
合計¥65.868


文書の窓口で保険の申請の為の診断書を申し込む。
これは全額自己負担
1部税込¥7.560×2社分+郵送料¥392=¥15.512


あとやる事は、自宅療養を終え会社復帰してから
傷病手当を記入してもらいに来る。
これは保険が効き、3割負担で¥300


13日ぶりの我が家
部屋は綺麗に掃除してあった。トイレまで。
ベランダには洗濯物がヒラヒラ・・・あら、シーツまで洗ってある。
「洗濯機の使い方、もう完璧だよ」!と主人。


風邪ひとつひかない健康・元気な私が
結婚して2年以内に子宮筋腫・ガン・・と2回も入院。
主人に沢山の心配をかけた。
主人がいてくれて本当に良かった。
2人だから乗り越えられたね。心からありがとう。





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2015年04月14日

美味しい病院食

術後3カ月は食事制限がありメニューに困りそうなので
入院中の病院食を参考にしようと思う。

私の病院の食事はとても美味しかった。
しかもこんなに食べていいの?と言う程量もあり
食事が楽しみだったわーい(嬉しい顔)




3/21  手術後3日目・・5日ぶりの食事

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【昼食】術後初めての食事はお粥だけかと思っていたら
こんなに出てきた!
春分なのでおはぎまで♪
白身魚の煮つけ・かぼちゃの煮物・
キャベツと人参と卵の炒り煮






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【夕食】鶏胸肉と玉ねぎの蒸煮・野菜の炒り煮・
だいこんと人参の柔らかサラダ






3/22
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【昼食】鶏胸肉のクリームシチュー・むきトマトサラダ・
ほうれん草の蒸し煮・白桃缶






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【夕食】赤魚の蒸しあんかけ・さといもの煮物・
白菜と人参の酢の物・ほうれん草の味噌汁






3/23
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【昼食】煮鶏(胸肉)のあんかけ(ほうれん草・人参)・
大根と人参の煮物・スパゲティーサラダ・洋ナシ缶






3/24
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【朝食】大根とマグロ缶フレーク・キャベツとキュウリの塩もみ(ゆで)・
ジャガイモと人参とはんぺんの煮物・かき玉味噌汁・ヨーグルト






324L.jpg
【昼食】さわらの味噌煮・白菜の和え物・
さつまいもと里芋と人参の煮物・りんご缶






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【夕食】つくね煮(鶏ひき肉・しぼり豆腐)・小松菜の和え物・
大根と人参のきんぴら・むきかぶの味噌汁






3/25
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【朝食】はんぺんと人参と里芋の煮物・チンゲン菜のお浸し・
キャベツの味噌汁・お粥にねり梅・ヨーグルト






325L.jpg
【昼食】煮鶏(鶏胸肉・チンゲン菜)・玉ねぎと人参の炒め煮・
大根と人参のマヨネーズ和え・みかん缶






325D.jpg
【夕食】白身魚のホイル焼き・そぼろ煮(里芋・鶏ひき肉)・
白菜の梅肉和え・高野豆腐の味噌汁






3/26
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【昼食】蒸し魚(さけ)の洋風あんかけ・ロールキャベツ・
むきトマト・みかん缶ミルクゼリー






326D2.jpg
【夕食】蒸し鶏のあんかけ(鶏胸肉・人参・玉ねぎ・キャベツ)・
茄子の煮蒸し・ほうれん草のピーナッツ和え・お麩の味噌汁
バースデーカード付き♪






3/27
327D.jpg
【夕食】鶏肉の冶部煮(鶏胸肉・大根・人参・茄子)・
キャベツと人参の甘酢・小松菜のお浸し・きざみ麩の味噌汁





普段の食事もこんな感じで充分なんだろうな。
これ基本に作っていこう!!







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2015年04月17日

待ちに待った一言

2015/04/04
退院して1週間目、病理結果をききに病院へ。


切断した腸15cm、リンパ管15本にガンの転移はなく
血液検査も正常に戻っている。


「ガンは完治です」


    良かった!
        良かった!!
            良かった〜!!!



2/21にガンと宣告されてから44日、この一言を待っていた。
とても長い44日だった気もするし
訳がわからないまま前へ進むしかなっかた44日だった気もする。
激動の44日の間にとんでもなく色々な事を経験した事だけは確かだ。



もう1度貰った命
この経験を何かに活かしたいと思う。






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2015年05月04日

直腸ガンから復帰間近!!

会社復帰は4/20頃を予定して会社にそう告げて休みに入ったものの
その頃はガン転移ばかり気にしていて
術後の腸の回復に時間がかかる事は全く想定していなかった。


○ 腸の回復は6ヵ月かかる
○ 術後1〜2カ月は腸閉塞を起こしやすいから要注意
○ 3ヵ月間は食事制限


そりゃそうだよね、腸を15cm切ったんだもの。

退院後このレシピ本『腸を切った人を元気いっぱいにする食事』を
買って食事を作った。





消化の良い食材をチョイスして作るメニュー
最初は大変かと思ったけど
例えば煮物やシチューなど、普段なら油で炒めてから作る物も
油使っちゃいけないから炒めず最初から煮る。

タンパク質は鶏胸肉やお麩が大活躍!!
煮物に車麩なんてとっても美味しい!

魚より肉が圧倒的に多くて煮魚なんて殆ど作らなかった私が
煮魚得意になっちゃったり

・・・これって腸の手術した人だけでなく
誰にでも健康的で胃腸にも優しく低カロリーでとても良いメニューだと思う。
将来主人の親と同居する時に年配者に優しいメニューももう完璧!とまでは
いかなくても自信がついたし。



外出した時はうどんしか食べられず
どこへ行っても食べられないってつまらないんだなぁってつくづく思った。



まぁそれより最大の悩みは・・・トイレ。
直腸は便を溜めておく所らしく、そこがなくなっちゃったので
子犬ちゃん以下のほ〜んの少しずつ1日10回以上。
しかも力めないから時間がかかり30分以上なんてざら。


入院前はこの病気の体験記を読むのが恐くて一切見なかったが
今は皆どうしているのか知りたくて読んでいる。
やはり皆同じで、通勤が大変で職場から徒歩圏内に引っ越した人も。
回数は半年から1年で少し減ってくると。
しかし昔のようには戻らないらしい。


通勤時間片道1時間45分
デスクワークとは言え、毎日戦争のように忙しい職場に戻る勇気がない。


結局、お腹の痛み・出血・頻便でまだまだ普通の生活が出来ない為
会社復帰は延期してもらった。
この先私どうなるんだろう・・・。




【5/2 退院後2回目の検診】
採血してお腹の傷をチェック。
「順調に回復しているから、もう心配しないで食べたり
腹筋使う事しても大丈夫ですよ」とドクターからお墨付きが出た!

トイレ回数については
このままだと1日10回以上の身体になっちゃうから
術後1ヵ月半、そろそろ自分でコントロールするように、と言われた。
行きたくなっても我慢して回数を減らしていくように、と。
「そうなんですね」
我慢する事がいけないことかと思っていたから目から鱗だった。
体験記や他の記事にも一切書いてなかった事だし。


やはり信頼のおけるドクターの一言は大きい。
不安が払拭され急に勇気と元気が湧いてきた!!




他に参考になりそうな大腸ガン手術後の食事の参考本












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posted by メルシー at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | まさかのガン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする